なしの「Bread」:なしを使ったパン、マフィンのレシピ
はじめに
なしは、そのみずみずしい食感と上品な甘さから、生でそのまま味わうだけでなく、様々な料理やお菓子にも活用できる魅力的な果物です。今回ご紹介するのは、そんななしをふんだんに使った「Bread」、すなわちパンとマフィンのレシピです。なしの自然な甘みと水分が、パン生地やマフィン生地に独特の風味と柔らかな食感をもたらします。特別な材料は不要で、ご家庭にあるもので手軽に作れるレシピですので、ぜひお試しください。
なしのパン:ふわふわ食感と優しい甘み
材料
- 強力粉:250g
- ドライイースト:5g
- 砂糖:20g
- 塩:4g
- 無塩バター:25g
- 牛乳:150ml
- なし(熟したもの):1/2個(約150g)
- (お好みで)シナモンパウダー:少々
作り方
- なしは皮をむき、芯を取り除いて1cm角に切る。一部はすりおろしても良い。
- ボウルに強力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れて軽く混ぜ合わせる。
- 牛乳を人肌程度に温め、粉類のボウルに加えて混ぜる。
- 生地がまとまってきたら、台の上に取り出して10分ほどこねる。
- 生地がなめらかになったら、角切りにしたなし(またはすりおろしたなし)を加え、全体に均一に混ざるようにこねる。お好みでシナモンパウダーも加える。
- 生地を丸くまとめ、ボウルに入れてラップをし、暖かい場所で一次発酵させる(約2倍の大きさになるまで、40〜60分)。
- 発酵が終わったら、生地を軽く押してガスを抜き、好みの形に成形する(丸パン、食パン型など)。
- 型に入れるか、天板に並べ、二次発酵させる(一回り大きくなるまで、30〜40分)。
- 180℃に予熱したオーブンで、焼き色がつくまで15〜20分焼く。
ポイント
- なしは熟したものを使うと、甘みが増し、水分も適度に含まれているため生地がまとまりやすくなります。
- なしをすりおろして加えると、生地全体になしの風味がより均一に広がり、しっとりとした仕上がりになります。
- ドライフルーツのように、なしを小さく切って生地に混ぜ込むと、食感のアクセントになります。
- 発酵させる際は、オーブンの発酵機能を利用するか、湯を張ったボウルを隣に置くなどして、温度と湿度を保つと良いでしょう。
- 焼きあがったパンは、粗熱が取れたらすぐに袋などに入れて乾燥を防ぎましょう。
なしのマフィン:しっとり、ジューシーなデザート
材料
- 薄力粉:150g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- 砂糖:80g
- 無塩バター(溶かしたもの):50g
- 卵:1個
- 牛乳:80ml
- なし(熟したもの):1/2個(約150g)
- (お好みで)くるみやアーモンド:適量
作り方
- なしは皮をむき、芯を取り除いて1cm角に切る。
- ボウルに卵を割りほぐし、砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜる。
- 溶かしたバターと牛乳を加えてさらに混ぜ合わせる。
- 別のボウルに薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、ゴムベラでさっくりと混ぜる。
- 粉類のボウルに、卵液を加えて混ぜ合わせる。
- 生地がある程度まとまってきたら、角切りにしたなし(お好みで刻んだナッツ類も)を加えて全体に均一に混ぜる。
- マフィン型に生地を均等に流し込む。
- 180℃に予熱したオーブンで、竹串を刺して生地がついてこなくなるまで20〜25分焼く。
ポイント
- なしの水分量によって、牛乳の量を調整してください。生地がゆるくなりすぎる場合は、牛乳を少し減らしましょう。
- なしの代わりに、りんごや洋梨など、他の季節の果物を使っても美味しく作れます。
- マフィン生地は混ぜすぎるとグルテンが出てしまい、固い仕上がりになるので、粉っぽさがなくなる程度にさっくりと混ぜるのがコツです。
- 焼きあがったマフィンは、型から出して網の上などで冷ますと、底が蒸れるのを防げます。
- お好みで、焼きあがったマフィンにアイシングをかけたり、ホイップクリームを添えたりしても良いでしょう。
なしのパン、マフィン活用のアイデア
朝食やおやつに
なしのパンは、そのままはもちろん、軽くトーストしてバターやジャムを添えるだけで、美味しい朝食になります。また、なしの優しい甘みは、お子様のおやつにもぴったりです。マフィンは、コーヒーや紅茶と一緒に、手軽なデザートとして楽しめます。
アレンジレシピ
- なしのフレンチトースト:なしのパンを使い、卵液にシナモンやバニラエッセンスを加えてフレンチトーストにすると、より風味豊かになります。
- なしのパンドーロ風:なしのパン生地を少し甘めにし、バターを多めに加えて成形し、焼き上げれば、なし風味のパンドーロ風パンになります。
- マフィンのデコレーション:なしのマフィンに、クリームチーズフロスティングをかけたり、カットしたなしを飾ったりすると、見た目も華やかなデザートになります。
保存方法
焼きあがったパンやマフィンは、粗熱が取れたら、乾燥しないようにラップや保存袋に入れて常温で保存します。数日中に食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。冷凍する際は、一つずつラップで包み、さらに保存袋に入れておくと、解凍時に風味を損ないにくいです。
まとめ
なしを使ったパンとマフィンは、その手軽さと美味しさから、家庭で気軽に楽しめるレシピです。なしの自然な甘みとみずみずしさが、いつものパンやお菓子をより一層豊かなものにしてくれます。ぜひ、このレシピを参考に、なしの魅力を存分に味わえる「Bread」作りに挑戦してみてください。
