山芋の「磯辺揚げ」:外はカリッと、中はフワフワの作り方

野菜情報

山芋の磯辺揚げ:外はカリッと、中はフワフワの作り方

山芋の磯辺揚げは、その独特の食感と風味で老若男女に愛される一品です。外側のカリッとした衣と、内側のフワフワとした山芋のコントラストが絶妙で、一度食べるとやみつきになる美味しさがあります。この磯辺揚げは、シンプルながらも奥深い調理法があり、いくつかコツを押さえることで、家庭でも専門店の味に近づけることができます。

材料(2~3人分)

  • 山芋:300g
  • 青のり(または刻み海苔):大さじ1〜2
  • 薄力粉:100g
  • 片栗粉:50g
  • 卵:1個
  • 冷水:100ml〜120ml
  • 塩:少々
  • 揚げ油:適量

下準備

山芋は皮をむき、5mm~1cm厚さの輪切り、または半月切りにします。あまり細かく切りすぎると、揚げている間に崩れやすくなるため注意が必要です。

ボウルに薄力粉、片栗粉、塩を入れ、泡立て器でよく混ぜ合わせます。こうすることで、粉っぽさがなくなり、衣が均一に仕上がります。

別のボウルに卵を割りほぐし、冷水を加えてよく混ぜます。卵液は冷たい方が、衣がサクサクに仕上がるポイントです。水の量は、粉の吸い方によって多少調整してください。

衣の作り方と揚げ方のコツ

衣を作る

粉類の入ったボウルに、卵液を少しずつ加えながら混ぜ合わせます。混ぜすぎるとグルテンが出てしまい、衣が硬くなる原因になるため、ダマが少し残る程度で混ぜるのをやめるのがコツです。

ここに青のり(または刻み海苔)を加えて、全体に軽く混ぜ合わせます。青のりは、風味が飛んでしまわないように、揚げる直前に加えるのがおすすめです。

揚げる

揚げ油を170℃に熱します。温度が高すぎると衣だけが焦げてしまい、中まで火が通らないうちに硬くなってしまいます。低すぎると油っぽくなってしまいます。

下準備した山芋に、衣をたっぷりと絡めます。余分な衣は軽く落とし、油の中に静かに入れます。

一度にたくさん入れすぎると、油の温度が急激に下がり、衣がベタつく原因になります。数個ずつ分けて揚げるようにしましょう。

衣が固まり、きつね色になったら、裏返して反対側も同様に揚げます。山芋は中まで火が通りやすい食材なので、短時間で揚がります。

全体がきつね色になり、衣がカリッと揚がったら、油から引き上げ、網などに乗せて油を切ります。熱々をいただくのが一番美味しいです。

美味しく作るためのポイント

山芋の選び方

新鮮でずっしりと重みのある山芋を選びましょう。皮に傷がなく、ひげ根が少ないものが良品です。

衣の厚さ

衣は厚めにすることで、サクサク感が増し、山芋のフワフワ感とのコントラストがより際立ちます。ただし、厚すぎると火の通りが悪くなるので、衣を二度付けするのも有効です。

揚げ油の温度管理

揚げ油の温度は一定に保つことが重要です。温度計があると便利ですが、菜箸などを油につけてみて、細かい泡がシュワシュワと静かに出る程度が170℃の目安です。

青のりの風味

青のりは香りが命です。揚げる直前に加えることで、豊かな香りを楽しむことができます。刻み海苔でも代用できますが、青のりの方が磯辺揚げらしい風味になります。

アレンジと楽しみ方

味付けのバリエーション

基本の磯辺揚げでも十分美味しいですが、アレンジも豊富です。

  • カレー粉を少量加えると、スパイシーな風味が楽しめます。
  • 一味唐辛子や七味唐辛子を加えると、ピリッとした辛味が食欲をそそります。
  • 粉チーズを加えると、コクと旨味がアップします。

添え物と付け合わせ

大根おろしとポン酢は定番の付け合わせです。さっぱりとした酸味が衣の油っこさを和らげ、山芋の甘みを引き立てます。

マヨネーズやケチャップをディップしても美味しくいただけます。

まとめ

山芋の磯辺揚げは、丁寧な下準備と揚げ方のコツさえ掴めば、家庭でも絶品の一品になります。外はカリッと、中はフワフワの食感と、青のりの香りが食卓を豊かにします。ぜひ、ご家庭で挑戦してみてください。