いも類の「皮むき」:時短 5 秒!簡単に剥くための裏ワザ
いも類の皮むきは、料理の下ごしらえの中でも地味ながらも手間のかかる作業です。特に、じゃがいもやさつまいもなどは、でこぼこしていて皮が剥きにくく、時間もかかりがち。しかし、ちょっとした裏ワザを知っておけば、驚くほど簡単に、そして時短で皮むきを完了させることができます。今回は、そんな「いも類の皮むき」を劇的に楽にする方法を、詳しくご紹介します。
【基本の裏ワザ】熱湯と冷水のダブルパンチでつるんと剥く方法
この方法は、じゃがいもやさつまいも、里芋など、比較的皮が薄めのいも類に効果的です。
下準備:いもの表面をきれいに
まずは、いもを水でよく洗い、表面の土や汚れを落とします。泥などがついていると、後々の皮むきがやりにくくなるだけでなく、衛生的にも良くありません。
裏ワザ①:いもに切り込みを入れる
いもの「お尻」の部分、つまり、根がついている部分に、包丁でぐるりと一周、浅く切り込みを入れます。この切り込みが、後で皮を剥く際の「剥き始め」のガイドとなります。
裏ワザ②:熱湯で「蒸す」
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、そこに切り込みを入れたいもを入れます。火加減は中火~強火で、いもが完全に浸かるようにしてください。
加熱時間は、いもの大きさにもよりますが、一般的に5分~10分程度です。この段階では、完全に火を通す必要はありません。皮と実の間に熱が伝わり、皮が緩むのが目的です。
※ゆでるのではなく、「蒸す」イメージです。お湯の量が少ない場合でも、蒸気で皮が緩みます。
裏ワザ③:冷水で「急冷」
熱湯からいもを素早く取り出し、氷水(または、冷たい流水)に浸けます。この急激な温度変化が、皮と実の間に隙間を生み出し、剥きやすくする鍵となります。
冷水に浸ける時間は、1分~2分程度で十分です。
裏ワザ④:皮を「むく」
いもが冷めたら、先ほど入れた切り込みのあたりから、指で優しく皮を剥いていきます。すると、驚くほど簡単に、つるんと皮が剥けるはずです。まるで、熟した果物の皮を剥くかのように、ストレスなく剥けます。
もし、一部剥きにくい部分があれば、包丁で軽く削ぎ落とす程度で大丈夫です。
この裏ワザのポイント
* 切り込み:剥き始めの起点を作ることで、指が滑りにくく、剥きやすくなります。
* 熱湯での加熱:皮と実の間の水分を蒸発させ、皮を緩ませます。加熱しすぎると、いもの食感が変わってしまうので注意が必要です。
* 急冷:温度差で皮が収縮し、実から剥がれやすくなります。
【応用編】電子レンジを活用した時短皮むき
さらに時短を追求したい方には、電子レンジを活用する方法もおすすめです。
電子レンジでの加熱
いもをよく洗い、竹串などで数カ所穴を開けます。これは、加熱中に破裂するのを防ぐためです。
耐熱皿にのせ、ラップをふんわりとかけるか、濡らしたキッチンペーパーで包みます。
電子レンジ(600W)で、じゃがいもなら2~3分、さつまいもなら3~4分程度加熱します。これも、完全に火を通すのではなく、皮が緩む程度でOKです。
熱いうちに剥く
電子レンジから取り出したら、やけどに注意しながら、熱いうちに厚手の手袋や布巾越しに持ち、先ほどの「熱湯と冷水」の方法と同様に、切り込みを入れるか、指で皮を剥いていきます。熱いうちの方が、皮が剥がれやすいです。
この方法の注意点
* やけど:熱いまま作業するため、やけどに十分注意してください。
* 加熱ムラ:電子レンジの種類やいもの大きさによって、加熱ムラが生じることがあります。様子を見ながら加熱時間を調整しましょう。
* 食感:この方法だと、いもが少し柔らかくなりすぎる場合があります。食感を重視する場合は、「熱湯と冷水」の方法がおすすめです。
【さらに裏ワザ】「さつまいも」に特化した剥き方
さつまいもは、でこぼこが少なく、比較的皮が剥きやすいイメージがありますが、それでも甘皮が残ったり、細い部分が剥きにくかったりすることがあります。
「さつまいも」の皮むきにおすすめの裏ワザ
1. **粗熱を取る**: いも類と同様に、一度熱湯で軽く茹でるか、電子レンジで加熱して粗熱を取ります。
2. **包丁で「浅く」筋を入れる**: さつまいもの場合は、ぐるりと一周切り込みを入れるよりも、数カ所に縦に浅く筋を入れる方が剥きやすいことがあります。
3. **手で剥く**: 粗熱が取れて温かいうちに、筋の部分から指で皮を剥いていきます。さつまいもは、熱湯で加熱しすぎると崩れてしまうので、注意が必要です。
さつまいもの場合、皮ごと調理することも多いので、そこまで神経質になる必要はないかもしれませんが、きれいに剥きたい場合に試してみてください。
【いも類別】皮むきのコツと注意点
いも類は種類によって特性が異なります。それぞれに合わせた皮むきのコツと注意点を見ていきましょう。
じゃがいも
* **芽の処理**: じゃがいもの芽には毒性があるため、芽とその周りはしっかりと取り除きましょう。
* **でこぼこ**: でこぼこしている部分や、芽の周りは、ピーラーや包丁の角を使って丁寧に剥きましょう。
* **変色**: 剥いた後、空気に触れると変色しやすいのが特徴です。変色を防ぐためには、剥いたらすぐに水にさらすか、酢水に浸けると良いでしょう。
さつまいも
* **太さ**: 太い部分と細い部分で加熱時間が変わるため、均一に加熱するのが難しい場合があります。太い部分は、少し長めに加熱するか、電子レンジの場合は、太い部分を上にして加熱すると良いでしょう。
* **甘皮**: 皮のすぐ下にある薄い皮(甘皮)は、栄養価も高く、調理によってはそのまま食べることも多いです。気になる場合は、軽く剥く程度にしましょう。
里芋
* **ぬめり**: 里芋はぬめりが特徴で、これが剥きにくさの原因の一つです。
* **下茹で**: ぬめりを取るために、皮付きのまま一度軽く茹でるか、塩を振ってこすり洗いしてから皮を剥くと、ぬめりが取れて剥きやすくなります。
* **皮の厚み**: 皮が比較的厚めなので、包丁で剥くのが一般的です。
* **アク**: 剥いた後、アクが出やすいので、水にさらすことをおすすめします。
長芋・山芋
* **ぬめり**: これらも非常にぬめりが強いです。
* **剥き方**:
* **塩でこする**: 水に濡らした状態の長芋や山芋に塩を適量つけ、手でこするようにしてぬめりを取ります。その後、水で洗い流してから皮を剥きます。
* **キッチンペーパー**: 乾いたキッチンペーパーで包むようにして持ち、皮を剥くと滑りにくいです。
* **包丁で削ぐ**: ぬめりが取れたら、包丁で薄く皮を削ぎ落とすように剥きます。
### なぜこの裏ワザは効果的なのか?(科学的根拠)
これらの裏ワザの根底には、熱と冷水の急激な温度変化と、物理的な力の組み合わせがあります。
* **熱による膨張と弛緩**: 熱を加えることで、いもの実と皮の間の水分が蒸発し、気化します。この蒸気圧が実と皮の間に隙間を作り、皮が緩みやすくなります。また、熱によって細胞壁が緩むことで、実が少し膨張し、皮との間に余裕ができるという側面もあります。
* **冷水による収縮**: 急激に冷やすことで、皮が実よりも速く収縮します。この収縮の差が、皮と実の間の剥離をさらに促進させます。ちょうど、熱くなった鉄が冷えると収縮するのと同じ原理です。
* **切り込みの役割**: 切り込みは、剥く際の「きっかけ」となるだけでなく、熱や冷水の浸透を助ける役割も担います。熱が伝わりやすくなることで、皮が緩みやすくなり、冷水も浸透しやすくなります。
* **物理的な剥離**: 緩んだ皮に指や包丁の刃を当てることで、最小限の力で剥がすことができます。
これらの要素が組み合わさることで、普段なら力が入ってしまったり、時間がかかってしまったりする皮むき作業が、驚くほどスムーズに進むのです。
【まとめ】
いも類の皮むきは、これらの裏ワザをマスターすれば、5秒とは言わないまでも、劇的に時間を短縮することができます。特に、「熱湯+冷水」のダブルパンチは、多くのいも類に適用でき、失敗も少ない方法です。
今回ご紹介した裏ワザを参考に、日々の料理をさらに効率的で楽しいものにしてください。
* **じゃがいも、さつまいも、里芋など**: 熱湯で軽く茹でる(または電子レンジ加熱)→冷水で急冷→剥く
* **さつまいも**: 粗熱を取ってから、浅く筋を入れて手で剥く
* **長芋、山芋**: 塩でこすってぬめりを取り、包丁で削ぐ
これらの方法を使い分けることで、どんな種類のいも類も、ストレスなくきれいに皮むきできるようになるでしょう。料理の幅も広がり、いも料理をもっと気軽に楽しめるようになります。
