いも類の「調理器具」:いも料理に最適な道具の選び方

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いも類:調理器具:いも料理に最適な道具の選び方

いも類は、その多様な種類と調理法から、様々な調理器具が活躍します。それぞれのいもに適した道具を選ぶことで、より美味しく、そして手軽に調理を楽しむことができるでしょう。このページでは、いも料理に最適な調理器具の選び方について、それぞれの用途や特徴を詳しく解説します。

1. 基本の調理器具

まずは、どのような芋料理にも共通して使える、基本となる調理器具から見ていきましょう。

1.1. 包丁

いも類は硬さも形状も様々なので、使いやすい包丁は必須です。特に、

  • 三徳包丁:肉、魚、野菜など、万能に使える包丁です。じゃがいもやかぼちゃなど、ある程度の大きさのいもをカットするのに適しています。
  • ペティナイフ:小回りが利き、細かい作業に向いています。里芋などの皮むきや、芽を取る作業に便利です。

切れ味の良い包丁を選ぶことで、手にかかる負担も軽減され、安全に作業できます。また、包丁の柄の握りやすさも重要です。手の大きさに合わせて選びましょう。

1.2. まな板

包丁とセットで重要なのがまな板です。いも類は土が付いていることも多いため、

  • 木製まな板:包丁の刃あたりが良く、いも類を傷つけにくいのが特徴です。
  • プラスチック製まな板:軽くて扱いやすく、衛生的に保ちやすいです。

どちらの素材を選ぶにしても、

  • 十分な大きさ:いもをカットする際に、食材がまな板から落ちない十分な大きさが必要です。
  • 厚み:ある程度の厚みがある方が安定し、調理中にぐらつくのを防ぎます。

衛生面を考慮し、定期的に洗浄・乾燥させることが大切です。

1.3.ピーラー

じゃがいも、さつまいも、人参などの皮むきに欠かせないのがピーラーです。ピーラーにはいくつかの種類があります。

  • T字型ピーラー:最も一般的で、手首を返しながら使うタイプです。慣れると素早く皮がむけます。
  • Y字型ピーラー:刃が縦に動くため、軽い力でスムーズに皮がむけます。手首への負担が少なく、女性やお子さんにもおすすめです。
  • 回転刃ピーラー:刃が回転することで、いもの形状に合わせてフィットし、無駄なく皮をむくことができます。

切れ味の良い刃を選ぶのはもちろん、

  • 持ちやすさ:手にフィットし、滑りにくい形状のものを選びましょう。
  • 安全機能:刃が収納できるタイプなど、安全に配慮されたものもあります。

特に、じゃがいもの芽取りが付いているピーラーは便利です。

2. 加熱調理に使う調理器具

いも料理の多くは加熱調理が伴います。ここでは、代表的な加熱調理器具をご紹介します。

2.1. 鍋

煮込み料理や蒸し料理に欠かせないのが鍋です。いも料理では、

  • 片手鍋:少量の煮物や、ポテトサラダの材料を茹でるのに便利です。
  • 両手鍋:カレーやシチューなど、具材が多く入る煮込み料理に適しています。
  • 土鍋:保温性に優れ、じっくりと火を通す煮物や、炊き込みご飯に最適です。
  • 蒸し器付き鍋:茶碗蒸しや、蒸しいもを作る際に便利です。

鍋の素材としては、

  • ステンレス製:丈夫で熱伝導が良く、お手入れも簡単です。
  • ホーロー製:熱伝導が均一で、酸に強く、見た目も美しいです。
  • アルミ製:軽くて熱伝導が良いですが、酸に弱いので注意が必要です。

などがあります。いもの種類や調理法に合わせて選びましょう。

2.2. フライパン・中華鍋

炒め物や揚げ物、焼き芋などに活躍するのがフライパンや中華鍋です。

  • フライパン:万能に使えます。ポテトフライや、いものソテーなどに。
  • 中華鍋:深さがあるので、炒め物はもちろん、揚げ物や麺類にも適しています。

素材としては、

  • テフロン加工:焦げ付きにくく、お手入れが簡単です。
  • 鉄製:油なじみが良く、使い込むほどに美味しくなります。

などがあります。特に、

  • 深さ:揚げ物をする際には、油はねを防ぐためにも深さのあるものがおすすめです。
  • サイズ:一度に調理する量に合わせて選びましょう。

2.3. 電子レンジ

近年、電子レンジを調理器具として活用する機会が増えています。いも類は電子レンジ調理との相性が抜群です。

  • 蒸しいも:耐熱容器にいもを入れ、ラップをして数分加熱するだけで、簡単に蒸しいもが作れます。
  • ポテトサラダの下ごしらえ:じゃがいもを丸ごと電子レンジで加熱し、柔らかくしてから潰すと、時短になります。

電子レンジ調理の際は、

  • 耐熱容器:必ず電子レンジ対応の容器を使用してください。
  • 加熱時間:いもの大きさや種類によって調整が必要です。

手軽に調理できるため、忙しい時にも重宝します。

3. 特殊ないも料理に使う調理器具

特定のいも料理には、専用の調理器具があるとさらに便利です。

3.1. マッシャー

ポテトサラダや、マッシュポテトを作る際に欠かせないのがマッシャーです。

  • ヘッド部分の形状:網状のもの、ワイヤー状のものなどがあります。網状のものは、より滑らかな仕上がりになります。
  • 持ちやすさ:力を入れて潰すため、握りやすい形状のものを選びましょう。

フォークで代用することも可能ですが、マッシャーを使うことで、より均一に潰すことができます。

3.2. スライサー・グレーター(おろし金)

薄切りや千切りにしたい場合、スライサーがあると便利です。ポテトチップスや、きんぴらごぼう風のいも料理に活用できます。

  • スライサー:安全カバー付きのものや、数種類の刃がセットになっているものなどがあります。
  • グレーター(おろし金):いもをすりおろすことで、もちもちとした食感の料理(例:いももち)が作れます。

指を切らないように、十分注意して使用してください。

3.3. 揚げ物鍋・天ぷら鍋

フライドポテトや、天ぷらなど、油で揚げる料理には、専用の揚げ物鍋や天ぷら鍋がおすすめです。

  • 深さ:油はねを防ぎ、安全に調理するために、十分な深さがあるものが良いでしょう。
  • 注ぎ口:油を捨てる際に便利な注ぎ口が付いているものもあります。
  • 温度計:油の温度を一定に保つことは、美味しく揚げるために重要です。温度計付きの鍋や、別途温度計を用意すると便利です。

火傷に十分注意して調理しましょう。

3.4. オーブン・オーブントースター

焼き芋や、グラタン、ベイクドポテトなど、オーブン調理もいも料理の幅を広げます。

  • オーブン:本格的な焼き芋や、様々なオーブン料理が楽しめます。
  • オーブントースター:手軽に焼き芋を作ったり、温め直したりするのに便利です。

オーブン調理の場合は、

  • 耐熱皿:いもが崩れないように、しっかりとした耐熱皿を使用しましょう。
  • アルミホイル:焦げ付きを防いだり、しっとり焼き上げたりするのに活用できます。

4. 道具選びのポイント

最後に、いも料理に最適な調理器具を選ぶ上での、全体的なポイントをまとめます。

4.1. いもの種類と調理法

最も重要なのは、

  • どのような種類のいもを、どのような料理にしたいか

を明確にすることです。例えば、

  • じゃがいもポテトサラダにするなら、ピーラー、鍋、マッシャー。
  • さつまいも焼き芋にするなら、オーブンやオーブントースター、またはアルミホイル。
  • 里芋煮物にするなら、包丁、まな板、鍋。

のように、目的によって必要な道具は変わってきます。

4.2. 素材と耐久性

調理器具の素材は、使い勝手や耐久性に大きく影響します。長く愛用できる、丈夫で質の良いものを選ぶことをおすすめします。特に、

  • 鍋やフライパンは、焦げ付きにくさや熱伝導率、お手入れのしやすさなどを考慮して、素材を選びましょう。
  • 包丁は、切れ味が長持ちする鋼材のものを選ぶと、研ぎ直しの頻度が少なくなります。

4.3. サイズと収納

調理器具は、

  • キッチンのスペースに合ったサイズのものを選びましょう。大きすぎると邪魔になり、小さすぎると使い勝手が悪くなります。
  • 収納場所も考慮して、重ねて収納できるものや、コンパクトにしまえるものを選ぶと、キッチンがすっきりします。

4.4. 手入れのしやすさ

調理器具は、使った後にしっかりお手入れをすることが、衛生面でも、長く使うためにも大切です。

  • 食洗機対応のものや、

  • 分解して洗いやすいものなど、お手入れが簡単なものを選ぶと、日々の調理の負担が軽減されます。

4.5. 安全性

特に、

  • 包丁、ピーラー、スライサー、揚げ物鍋などは、安全に配慮された製品を選ぶことが重要です。
  • 滑りにくいグリップや、安全カバー付きのものなど、万が一の事故を防ぐ工夫がされているか確認しましょう。

これらのポイントを踏まえて、ご自身のキッチンにぴったりの調理器具を選び、美味しいいも料理を存分に楽しんでください。

まとめ

いも料理は、その手軽さと美味しさから、家庭料理の定番と言えるでしょう。しかし、いもの種類や調理法によって最適な調理器具は異なります。包丁やまな板といった基本の道具から、鍋、フライパン、さらには電子レンジやオーブンといった加熱器具、そしてマッシャーやスライサーといった特殊な道具まで、それぞれの用途と特徴を理解し、ご自身の調理スタイルやキッチンの環境に合わせて選ぶことが、いも料理をより一層楽しむための鍵となります。素材、サイズ、手入れのしやすさ、そして安全性を考慮して、賢く道具を選び、日々の食卓に彩りを加えていきましょう。