じゃがいもの「BBQ」:アウトドアで楽しむホクホク料理
じゃがいもは、BBQシーンにおいて主役級の存在感を放つ万能野菜です。そのホクホクとした食感と、香ばしく焼きあがった際の風味は、アウトドアでの食事を一層豊かにしてくれます。ここでは、BBQでじゃがいもを最大限に楽しむための様々な方法について、掘り下げていきましょう。
BBQに最適なじゃがいもの選び方
BBQでじゃがいもを美味しくいただくためには、品種選びが重要です。BBQの調理法によって適した品種が異なります。
ホクホク系品種
男爵薯やメークインといった品種は、加熱するとホクホクとした食感になり、BBQの定番である「焼きじゃが」に最適です。皮ごとアルミホイルに包んでじっくり火を通せば、素材本来の甘みが引き立ちます。
煮崩れしにくい品種
インカのめざめやキタアカリなどは、加熱しても形が崩れにくく、串焼きや野菜炒めなど、様々な調理法に対応できます。特に、皮ごと串に刺して焼けば、見た目も華やかでBBQらしい一品になります。
新じゃがの魅力
春から初夏にかけて収穫される新じゃがは、水分が多く、皮が薄く柔らかいのが特徴です。皮ごと調理することで、新じゃがならではの瑞々しい甘みと香りを存分に楽しめます。
BBQにおけるじゃがいもの定番調理法
BBQでじゃがいもを調理する際の、定番かつ人気の調理法をご紹介します。
焼きじゃが(ホイル焼き)
最もシンプルでありながら、じゃがいもの美味しさをダイレクトに味わえるのが「焼きじゃが」です。じゃがいもをよく洗い、皮ごとアルミホイルでしっかりと包みます。炭火でじっくりと焼き上げることで、中まで均一に火が通り、ホクホクとした食感に仕上がります。お好みで、バターや塩、ハーブなどを加えて風味豊かに仕上げるのもおすすめです。焼きあがった熱々のじゃがいもに、粗挽き黒胡椒をガリっと挽くのも最高です。
ジャーマンポテト風
BBQで定番の「ジャーマンポテト風」は、大人から子供まで人気のメニューです。じゃがいもを適度な大きさにカットし、ベーコンや玉ねぎと一緒に炒め焼きにします。フライパンやスキレットを使えば、BBQコンロの上で手軽に作ることができます。味付けは、塩、胡椒、醤油、マスタードなど、お好みでアレンジ可能です。ソーセージやパプリカなどを加えて彩り豊かにするのも良いでしょう。
フライドポテト
BBQのおつまみとして欠かせないのが、熱々のフライドポテトです。事前に家でカットしておき、BBQ会場で揚げるか、スキレットなどで揚げ焼きにするのがおすすめです。揚げたてにたっぷり塩を振れば、止まらない美味しさです。ケチャップやマヨネーズ、チリソースなど、ディップソースを複数用意すると、さらに楽しめます。
ポテトサラダ
BBQのサイドメニューとして、冷たいポテトサラダも人気です。じゃがいもを事前に茹でておき、BBQ会場で他の具材と和えるだけなので、手軽に用意できます。きゅうり、玉ねぎ、ハム、ゆで卵などを加えて彩り豊かに仕上げましょう。マヨネーズの他に、ヨーグルトやクリームチーズを加えてヘルシーにアレンジするのもおすすめです。
じゃがいもとベーコンの串焼き
見た目も楽しい「じゃがいもとベーコンの串焼き」は、BBQを盛り上げる一品です。一口大にカットしたじゃがいもとベーコンを交互に串に刺し、BBQコンロで香ばしく焼き上げます。じゃがいもは事前に軽く茹でておくと、火の通りが早くなります。醤油ベースのタレや、ハーブソルトなどで味付けすると、お酒のおつまみにぴったりです。
BBQにおけるじゃがいもの応用調理法
定番以外にも、じゃがいもを使ったBBQメニューは無限に広がります。
マッシュポテト
熱々のマッシュポテトは、BBQのメイン料理の付け合わせとしても、単体でも楽しめます。じゃがいもを茹でて潰し、バター、牛乳、塩、胡椒で味を調えます。ローズマリーやガーリックパウダーを加えると、香りが豊かになります。スキレットで熱々を提供すると、より一層美味しくいただけます。
チーズポテト
焼きあがったじゃがいもにチーズを乗せて溶かすだけの、簡単なのに絶品なメニューです。ホイル焼きにしたじゃがいもの上に、お好みのチーズ(ピザ用チーズ、チェダーチーズなど)を乗せて、再度アルミホイルで包んで温めるだけです。とろーり溶けたチーズとホクホクのじゃがいもの組み合わせは、まさに至福の味わいです。
ミニドリア風
じゃがいもをくり抜いて器にし、ミートソースやチーズなどを詰めて焼く「ミニドリア風」は、子供にも喜ばれる一品です。じゃがいもを半分にカットし、スプーンで中身をくり抜きます。くり抜いた中身は、他の料理に活用するか、そのままドリアの具材として使用します。くり抜いたじゃがいもの器に、ミートソースやホワイトソース、チーズなどを詰め、BBQコンロでじっくりと焼き上げます。
じゃがいもとシーフードのアヒージョ
スキレットを使ったアヒージョは、BBQでのおしゃれな一品です。一口大にカットしたじゃがいもと、お好みのシーフード(エビ、イカ、アサリなど)、ニンニク、鷹の爪をオリーブオイルで煮込みます。バケットを添えて、オイルをつけながらいただくのがおすすめです。じゃがいもは、事前に軽く下茹でしておくと、火の通りが早くなります。
BBQでじゃがいもを美味しく調理するコツ
じゃがいもをBBQで美味しく調理するための、いくつかのコツをご紹介します。
下準備の重要性
BBQ当日は、調理に集中したいもの。じゃがいもは、事前に洗って水気を拭き取り、カットしておくと、当日の調理がスムーズになります。また、オーブンや電子レンジで事前に軽く火を通しておくと、BBQコンロでの焼き時間を短縮でき、焦げ付きを防ぐことができます。
火加減の調整
じゃがいもは火の通りに時間がかかる食材です。BBQコンロの火が強い場合は、アルミホイルでしっかりと包むか、端の方でじっくりと火を通しましょう。中心までしっかり火を通すことで、ホクホクとした食感になります。
皮ごと調理
じゃがいもは皮ごと調理することで、栄養素を無駄なく摂取でき、風味も増します。特に新じゃがは皮が薄く柔らかいので、皮ごと調理するのがおすすめです。調理前に、たわしなどで丁寧に洗いましょう。
味付けのバリエーション
じゃがいもは、どんな味付けにも合う万能野菜です。塩、胡椒、バターといったシンプルな味付けはもちろん、ハーブ、スパイス、チーズ、ソースなど、様々な味付けで楽しめます。BBQのテーマや、一緒に食べる他の食材に合わせて、味付けを工夫してみましょう。
BBQにおけるじゃがいもの楽しみ方
BBQでじゃがいもを最大限に楽しむための、ちょっとしたアイデアをご紹介します。
ディップソースとの組み合わせ
焼きあがったじゃがいもに、自家製ディップソースを添えるだけで、一気にグレードアップします。マヨネーズベースのソースに、ハーブやスパイスを混ぜたり、ヨーグルトベースのヘルシーなソースを作ったりするのもおすすめです。
他の野菜との彩り
じゃがいもだけでなく、パプリカ、玉ねぎ、ズッキーニ、ナスなどの他の野菜と一緒に焼いたり、串に刺したりすることで、彩り豊かなBBQプレートが完成します。
デザートへの挑戦
意外かもしれませんが、じゃがいもはデザートにも活用できます。例えば、甘く煮たじゃがいもにシナモンを振ったり、マッシュポテトに甘みを加えて、ミニスイートポテト風にしたりするのも面白いでしょう。
まとめ
じゃがいもは、BBQにおいてその汎用性の高さと美味しさで、欠かすことのできない存在です。シンプルに焼くだけでなく、様々な調理法や味付けで、BBQの食卓を豊かに彩ることができます。今回ご紹介した情報を参考に、ぜひ次回のBBQで、じゃがいもの新たな魅力を発見し、アウトドアクッキングをさらに楽しんでみてください。
