【みかん図鑑】温州、伊予柑、デコポン!人気品種 20 選と特徴

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【みかん図鑑】温州、伊予柑、デコポン!人気品種 20 選と特徴

みかんと一口に言っても、その品種は数多く存在し、それぞれに個性豊かな味わいや食感を持っています。日本で最も親しまれている柑橘類の一つであるみかんは、冬の味覚として多くの人々に愛されています。今回は、そんなみかんの中から人気の品種を20種類厳選し、それぞれの特徴を詳しくご紹介します。温州みかんをはじめ、伊予柑、デコポンといったお馴染みの品種から、意外と知られていない隠れた名品まで、みかんの世界を深く探求していきましょう。

1. 温州みかん (うんしゅうみかん)

概要

温州みかんは、日本で最も生産量が多く、最もポピュラーなみかんです。その歴史は古く、16世紀頃に中国から伝わったとされる温州蜜柑が起源ですが、現在の日本で流通している品種は、江戸時代後期に偶然発見された「宮川早生」を基に改良されたものが主流です。温州みかんという名前は、原産地とされる中国の温州地方に由来しますが、現在日本で栽培されている温州みかんは、日本の気候風土に合わせて品種改良されたものです。

特徴

  • 果皮:薄く、手でむきやすい。
  • 果肉:柔らかく、果汁が豊富。
  • 味:甘みが強く、適度な酸味とのバランスが良い。
  • 種:ほとんどの品種で種がない(または極めて少ない)ため、食べやすい。

産地と旬

全国各地で栽培されていますが、特に静岡県、和歌山県、愛媛県、熊本県などが主要な産地です。旬は秋から冬にかけてで、10月頃から徐々に市場に出回り始め、11月から1月にかけて最盛期を迎えます。晩生品種は2月頃まで楽しむことができます。

品種例

  • 宮川早生(みやがわせ): 最も代表的な品種。甘みと酸味のバランスが良く、果汁も豊富。
  • 興津早生(おきつわせ): 早生品種の中でも早い時期に収穫できる。
  • 南柑2号(なんかんにごう): 早生品種と普通品種の中間。
  • 大津4号(おおつよんごう): 酸味が少なく、甘みが強い。
  • 藤中(ふじなか): 甘みが強く、果汁もたっぷり。

2. 伊予柑 (いよかん)

概要

伊予柑は、愛媛県で生まれた品種で、その名前の由来も愛媛県の旧国名「伊予」から来ています。「宮内伊予柑」と「小原紅早生」の交配によって誕生しました。明治時代末期に愛媛県で発見され、品種改良が進められました。爽やかな香りと、しっかりとした甘み、そして心地よい酸味が特徴です。

特徴

  • 果皮:やや厚く、表面は滑らか。
  • 果肉:しっかりとした食感があり、果汁も豊富。
  • 味:濃厚な甘みと、爽やかな酸味のバランスが絶妙。
  • 香り:柑橘特有の爽やかな香りが強い。

産地と旬

主な産地は愛媛県ですが、和歌山県などでも栽培されています。旬は12月から2月頃にかけてです。熟成させることで、より甘みが増し、風味が豊かになります。

品種例

  • 宮内伊予柑(みやうちいよかん): 伊予柑の代表的な品種。
  • 小原紅早生(おばらべにわせ): 小ぶりで甘みが強い品種。

3. デコポン (不知火 – しらぬい)

概要

デコポンは、柑橘類の品種名「不知火(しらぬい)」に付けられた商品名です。1972年に長崎県で「清見」と「ポンカン」を交配させて誕生しました。その特徴的な「デコ」と呼ばれるヘタの部分のコブが名前の由来となっています。果汁が多く、濃厚な甘さと爽やかな香りが楽しめます。

特徴

  • 果皮:やや厚く、手でむきにくい場合もあるが、剥けば果肉は簡単に分かれる。
  • 果肉:果汁が非常に豊富で、ジューシー。
  • 味:強い甘みと、柑橘らしい適度な酸味のバランスが良く、濃厚な味わい。
  • 種:ほとんどの品種で種がない(または極めて少ない)。

産地と旬

熊本県、佐賀県、愛媛県、宮崎県などで主に栽培されています。旬は1月から4月頃にかけてで、春先にかけても楽しむことができる貴重な品種です。収穫後、一定期間貯蔵・熟成させることで、酸味が和らぎ、甘みが際立ちます。

4. 清見 (きよみ)

概要

清見は、「トロビタオレンジ」と「温州みかん」を交配させて1949年に開発された品種です。果肉はオレンジ色で、甘みが強く、香りが高いのが特徴です。デコポンの親品種としても有名です。

特徴

  • 果皮:やや厚いが、剥きやすい。
  • 果肉:鮮やかなオレンジ色で、果汁が豊富。
  • 味:濃厚な甘みと、爽やかな香りが特徴。
  • 種:比較的少ない。

産地と旬

静岡県、和歌山県、愛媛県などで栽培されています。旬は2月から4月頃です。

5. 八朔 (はっさく)

概要

八朔は、1860年頃に広島県因島で発見された品種です。名前の由来は、旧暦の8月1日(現在の暦では9月頃)に収穫時期を迎えることから来ています。爽やかな苦味と、しっかりとした食感が特徴です。

特徴

  • 果皮:厚く、剥きにくい場合もある。
  • 果肉:しっかりとしており、歯ごたえがある。
  • 味:甘みの中に、特徴的なほろ苦さがある。
  • 種:比較的多い。

産地と旬

広島県、和歌山県、静岡県などで栽培されています。旬は11月から2月頃です。収穫後、一定期間貯蔵することで苦味が和らぎ、甘みが増します。

6. 甘夏 (あまなつ)

概要

甘夏は、1970年頃に宮崎県で発見された「川野夏橙(かわのなつだいだい)」という品種を改良したものです。八朔に似た爽やかな酸味と甘みが特徴で、夏に収穫されることから「甘夏」と名付けられました。

特徴

  • 果皮:やや厚く、表面は滑らか。
  • 果肉:しっかりとした果肉で、果汁も豊富。
  • 味:爽やかな酸味と、上品な甘み。
  • 種:比較的少ない。

産地と旬

静岡県、和歌山県、愛媛県、熊本県などで栽培されています。旬は4月から6月頃で、夏みかんの代表格です。

7. レモン

概要

レモンは、柑橘類の中でも非常にポピュラーで、その爽やかな酸味と香りは料理やお菓子、飲み物など、様々な用途で活用されています。ビタミンCを豊富に含み、健康効果も期待されています。品種としては「リスボン」「ユーレカ」などが有名です。

特徴

  • 果皮:黄色の厚みのある果皮。
  • 果肉:果汁が多く、強い酸味がある。
  • 味:非常に酸味が強い。
  • 香り:特徴的な爽やかな香り。

産地と旬

広島県、愛媛県、静岡県などが主な産地です。旬は秋から冬にかけてですが、ハウス栽培などにより年間を通して流通しています。

8. グレープフルーツ

概要

グレープフルーツは、その名の通り、ブドウのように房状に実をつけることから名付けられました。爽やかな苦味と酸味、そしてほのかな甘みが特徴で、朝食の定番としても親しまれています。代表的な品種に「ルビー」「ホワイト」などがあります。

特徴

  • 果皮:黄色またはピンク色で、やや厚みがある。
  • 果肉:ジューシーで、房状に分かれている。
  • 味:爽やかな苦味と酸味、品種によって甘みが異なる。
  • 種:種のある品種とない品種がある。

産地と旬

アメリカ、南アフリカ、オーストラリアなどが主な産地ですが、国産のものも流通しています。旬は産地によって異なりますが、年間を通して比較的安定して入手できます。

9. 河内晩柑 (かわちばんかん) – 美生柑 (みしょうかん)・夏文旦 (なつぶんたん)

概要

河内晩柑は、1935年に熊本県で誕生した品種で、「文旦」と「温州みかん」の交配種です。晩生品種でありながら、夏場に美味しく食べられることから「夏文旦」とも呼ばれます。爽やかな香りと、すっきりとした甘み、そして程よい苦味が特徴です。

特徴

  • 果皮:やや厚く、滑らかな表面。
  • 果肉:果汁が豊富で、さっぱりとした味わい。
  • 味:上品な甘みと、爽やかな酸味、ほのかな苦味。
  • 種:比較的少ない。

産地と旬

熊本県、愛媛県、和歌山県などで栽培されています。旬は5月から8月頃にかけてで、夏の暑い時期にぴったりの柑橘です。

10. せとか

概要

せとかは、「清見」と「興津早生」の交配種に「マーコット」を掛け合わせて誕生した品種で、2001年に品種登録されました。柑橘界の「ロイヤルファミリー」とも呼ばれるほど、その美味しさは群を抜いています。濃厚な甘み、ジューシーな果肉、そして華やかな香りが特徴です。

特徴

  • 果皮:薄く、滑らかな表面。
  • 果肉:とろけるような柔らかさで、果汁が非常に豊富。
  • 味:濃厚な甘みと、柑橘らしい上品な酸味。
  • 香り:華やかで芳醇な香り。
  • 種:ほとんどない。

産地と旬

愛媛県、和歌山県、熊本県などが主な産地です。旬は1月から3月頃にかけてです。

11. 陽明 (ようめい)

概要

陽明は、愛媛県で開発された品種で、「清見」と「アンコール」を交配させて誕生しました。濃厚な甘みと、爽やかな香りが特徴です。

特徴

  • 果皮:やや厚いが、剥きやすい。
  • 果肉:果汁が豊富で、ジューシー。
  • 味:濃厚な甘みと、柑橘らしい風味。
  • 種:少ない。

産地と旬

愛媛県などが主な産地です。旬は1月から3月頃にかけてです。

12. 媛まどんな (ひめまどんな)

概要

媛まどんなは、愛媛県で開発された「紅まどんな」という品種の愛称です。こちらも「清見」と「トロビタオレンジ」を交配させた「トロビタオレンジ」と、「ヨナタン」という品種との交配によって誕生しました。滑らかな果肉と、濃厚な甘みが特徴です。

特徴

  • 果皮:薄く、滑らかな表面。
  • 果肉:ゼリーのような食感で、とろけるように柔らかい。
  • 味:濃厚な甘みと、上品な酸味。
  • 種:ほとんどない。

産地と旬

愛媛県が主な産地です。旬は12月から2月頃にかけてです。

13. タンゴール (Early Mandarin & Tangerine Hybrid)

概要

タンゴールは、タンジェリン(みかん類)とオレンジを交配させて生まれた品種の総称です。世界中で様々な品種が開発されており、それぞれに特徴があります。一般的に、みかんのような甘みとオレンジのような香りの良さを併せ持っています。

特徴

  • 果皮:品種によって異なるが、比較的薄くむきやすいものが多い。
  • 果肉:ジューシーで、甘みが強い。
  • 味:濃厚な甘みと、爽やかな香りが調和。

代表的な品種

  • クレメンタイン: スペイン原産。種が少なく、甘みが強い。
  • タンジェリン: 様々な品種の総称。

産地と旬

世界各地で栽培されており、輸入されるものも多いです。旬は産地によって異なります。

14. ポンカン (椪柑 – とうかかん)

概要

ポンカンは、中国原産の柑橘で、日本には江戸時代末期に伝わりました。独特の甘みと香りが特徴で、保存性も比較的高い品種です。

特徴

  • 果皮:やや厚いが、剥きやすく、独特の芳香がある。
  • 果肉:果肉はしっかりしており、果汁も豊富。
  • 味:濃厚な甘みと、柑橘らしい風味。
  • 種:比較的多い。

産地と旬

静岡県、愛媛県、鹿児島県などで栽培されています。旬は12月から2月頃にかけてです。

15. 金柑 (きんかん)

概要

金柑は、日本の伝統的な柑橘で、皮ごと食べられるのが最大の特徴です。小さく丸い形をしており、甘みと酸味、そして独特の苦味があります。ビタミンCや食物繊維が豊富です。

特徴

  • 果皮:薄く、そのまま食べられる。
  • 果肉:果汁は少なめで、しっかりとした食感。
  • 味:甘み、酸味、苦味のバランスが良い。
  • 種:小さい種が複数入っている。

産地と旬

静岡県、愛媛県、宮崎県などで栽培されています。旬は11月から2月頃にかけてです。

16. 獅子柚子 (ししゆず) – 番柚 (ばんゆ)

概要

獅子柚子は、その名の通り、非常に大きくなるのが特徴の柑橘です。見た目は柚子に似ていますが、果肉は少なく、ほとんどが厚い皮で覆われています。その香りの良さから、冬至の時期にお風呂に浮かべて「ゆず湯」として楽しまれることもあります。

特徴

  • 果皮:非常に厚く、ゴツゴツとした表面。
  • 果肉:果汁は少なく、白いワタの部分が多い。
  • 味:苦味が強く、そのまま食べるのには向かない。
  • 香り:非常に強い芳香がある。

産地と旬

日本各地で栽培されています。旬は11月から1月頃です。

17. 柚子 (ゆず)

概要

柚子は、日本の食文化に欠かせない柑橘類です。その独特の芳香は、料理や飲み物、調味料として幅広く活用されています。果汁の酸味と香りが特徴です。

特徴

  • 果皮:厚く、表面はゴツゴツとしている。
  • 果肉:果汁は少なく、種が多い。
  • 味:強い酸味と、爽やかな苦味。
  • 香り:非常に強く、爽やかな芳香。

産地と旬

高知県、徳島県、愛媛県などが主な産地です。旬は10月から12月頃ですが、加工品としても一年中利用されています。

18. 橙 (だいだい) – والت (だいだい)

概要

橙は、その名の通り、名前の色(橙色)が特徴的な柑橘です。果汁は少なく、酸味が強いため、生食よりも、果汁を絞って「橙酢」として料理に利用されたり、年末年始の飾りに使われたりします。古くから縁起物としても親しまれています。

特徴

  • 果皮:厚く、表面は滑らか。
  • 果肉:果汁は少なく、苦味や酸味が強い。
  • 味:酸味と苦味が強く、生食にはあまり向かない。
  • 保存性:非常に高い。

産地と旬

和歌山県、静岡県、愛媛県などで栽培されています。旬は11月から1月頃です。

19. 仏手柑 (ぶっしゅかん)

概要

仏手柑は、その名の通り、仏の手のような奇妙な形をした柑橘です。果肉はほとんどなく、香りが非常に強く、古くから観賞用や香料として利用されてきました。一部地域では、薬用や食用とされることもあります。

特徴

  • 形状:指のような突起があり、独特の形状。
  • 果肉:ほとんどなく、観賞用・香料用。
  • 香り:非常に強い芳香。

産地と旬

中国原産で、日本でも一部で栽培されています。旬は冬頃です。

20. みかんの仲間:外来品種・雑種

概要

近年では、品種改良や海外からの導入により、様々な新しいみかんの仲間が登場しています。これらは、既存の品種の掛け合わせや、特徴的な風味を持つものが多いのが特徴です。

代表的な品種

  • ブラッドオレンジ: 果肉が濃い赤色で、ベリーのような風味を持つ。
  • マイヤーレモン: レモンとオレンジの交配種で、レモンより甘みが強く、酸味が穏やか。
  • サワーオレンジ (ビターオレンジ): 苦味が強く、主に加工用や香料として利用される。

まとめ

今回ご紹介した20種類の品種は、みかんの多様性の一端に過ぎません。それぞれが持つ個性的な味わいや風味、食感は、私たちの食卓を豊かに彩ってくれます。温州みかんの親しみやすさから、デコポンの濃厚な甘み、八朔のほろ苦さ、そして金柑の皮ごと食べられる手軽さまで、みかんの魅力は尽きることがありません。産地や旬の時期を知ることで、より一層美味しく、みかんを楽しむことができるでしょう。ぜひ、この図鑑を参考に、お気に入りのみかん品種を見つけて、その奥深い世界を堪能してください。